【コラム】酸化剤・還元剤はなぜややこしい?|文系のための高校化学基礎

高校生に向けて化学基礎 酸化還元の授業をしていて意外と聞かれるのが、

「酸化剤・還元剤の名前って逆じゃないですか?」

という質問です。

還元されているのに酸化剤?
逆に酸化されているのが還元剤?

ここは私の経験上、結構多くの生徒が引っかかるポイントです。

しかしこの問題は、
酸化剤・還元剤の正しいとらえ方を覚えてもらえば簡単に解決します。

酸化数と酸化剤・還元剤のギャップの理由は?

酸化剤・還元剤はどうとらえればよい?

この記事では「酸化剤・還元剤の正しいとらえ方」を、
化学が苦手な文系の高校生にもわかりやすく解説をします。

化学基礎の定期テスト・共通テストの突破を目指して、
この記事で酸化剤・還元剤のイメージを完ぺきにしましょう!

対象の違いが認識のギャップを生んでいる

酸化数の対象は自分

酸化還元の単元で最も重要な数値は何?と聞かれたら、
やはり「酸化数」と答えるでしょう。

酸化数が増えれば酸化
酸化数が減れば還元

このように覚えましたよね。

ここで一度、対象をはっきりさせてみましょう。
誰が酸化・還元されたのでしょうか。

酸化数が増えいればその物質は酸化された
酸化数が減っていればその物質は還元された

つまり、
自分がどう変化したか
を見ているのが酸化数です。

酸化剤・還元剤の対象は「相手」

それに対して、酸化剤・還元剤はそうではありません。

酸化剤・還元剤は例えるならば洗剤のようなものです。
洗剤は、衣服をきれいにするために用いますよね。

酸化剤・還元剤も同じです。

酸化剤は、相手を酸化させるために用いる
還元剤は、相手を還元させるために用いる

酸化剤・還元剤は
相手に与える影響で名前がついている
という点が重要です。

酸化剤・還元剤はどうとらえる?

酸化剤・還元剤はどうとらえればよいのか。

「相手がどうなったか」で判断しましょう!

  • 相手が酸化された → 酸化剤
  • 相手が還元された → 還元剤

これだけです。

自分の酸化数を見るのではなく、
相手がどう変わったか
で判断します。

しかし、実際のテストでは酸化剤は酸化されたか?という問題も出てくることがあるので、

  • 酸化剤 → 相手が酸化された → 自分は還元された
  • 還元剤 → 相手が還元された → 自分は酸化された

このように変換できるようにしておきましょう!

まとめ

酸化数は「自分がどう変わったか」

酸化剤・還元剤は「相手をどう変えたか」

対象が違うだけで、
内容は矛盾していません。

この整理ができると、

  • 酸化剤・還元剤の判定
  • 酸化還元滴定
  • 共通テストの選択問題

すべてが一気に安定します。

名前に惑わされず、

「対象はどっちか?」

と一度立ち止まって考えてみてください。

それだけで混乱はなくなります。

次に読むべき記事

酸化剤・還元剤のとらえ方が整理できたので、
次は酸化・還元の重要単元をおさえることをおすすめします。

酸化数の計算方法に不安がある方はまずはそこから。

酸化数はOKという方は、
酸化還元反応の見分け方をチェックしましょう!

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