S-CBT形式 英検準一級取得までに行ったこと
こんにちは、林個別指導塾です。
2024年11月24日に実施されたS-CBT形式の英語検定にて準一級に合格しました。
今回は、S-CBT形式の体験談、についてあらかじめ知っておくと有利なこと、英検準一級の取得までに行ったことなどをまとめます。
この記事を読んで分かること
- S-CBT形式受験の体験談
- 英検 従来型とS-CBT形式の体感的な違い
- 英検準一級取得までに行ったこと
英検 S-CBT形式 準一級の初受験は不合格でした
実は約3か月前の8月31日にも受験をしたのですが、そちらの方は残念ながら不合格になってしまいました。
Reading 628/750
Listening 559/750
Writing 574/750
Speaking 539/750
リーディング、リスニング、ライティングは平均598点以上、スピーキングは512点以上が合格基準となっています。
ライティングは要約の対策不足があるので仕方ないかなという点数ですが、リスニングが想定よりも低い結果でした。
不合格になってしまった要因として実力不足以外にもいくつか思いつくものがあるので、それらについて書いていきます。
英検S-CBT形式特有の、二次試験の同日実施に不安があった
S-CBT形式の不安ポイントとして、二次試験と一次試験が同日に実施であることがあげられますね。
従来型であれば二次試験の面接が一次試験とは別日に実施されますが、S-CBT形式では同日実施です。
一日で済んで楽という考えと、一度にやることが多くて不安という気持ちがありますね。
自分は同日実施に不安を持って受験をしました。
二次試験の対策があまりできていなかったことが理由の一つです。
塾生が英検の二次試験を受ける際には直前に最低二回は模擬練習を行うのですが、自分は模擬練習無しでの受験でした。
自分は日常で英語を話す環境にいないので本当に英語での応答ができるのだろうか、という心配も不安な理由の一つでした。
結果的には、8月に受験した初回と11月に受験した2回目どちらも二次試験は合格点が取れていました。
試験の体感的には全然話せていなかったのですが、とりあえず2分間のナレーションをこなして質疑応答に3文で答える、を意識すれば何とかなるようです。
結果としては二次試験に心配を持つ必要はなかったのですが、特に初回はどの程度の応答で何点取れるのかわからず、その不安に体力や集中力が奪われたように感じました。
リスニング問題の表示のされ方
従来型と違って、S-CBT形式ではリスニング問題がスクリーンに表示されます。
一度に一問だけ表示されて、一問ごとに表示が切り替わっていく形式です。
その表示のされ方にうまく対応できず、初回受験ではリスニングで大量失点をしてしまいました。
過去問演習では最低でも20/29は得点できていたのですが、初回受験では13/29という結果でした。
二回目の受験では答えられなさそうな問題はスルーして、そのぶん次の問題にしっかりと備えるようにしました。
それでスコアが23/29(3問は捨てました)まで上がったので、普段と同じくらいの点数を取るためには、形式にしっかりと慣れることが重要なようです。
リーディングのスコアは過去問演習時と変わらなかった
リーディングは初回、二回目ともに過去問演習時とあまりスコアは変わりませんでした。
初回が11/13
二回目が13/13
S-CBT形式に備えて、過去問演習時から紙媒体ではなくスマホ画面に過去問を出して練習をしていたことが勝因だったように感じます。
初回時は解答方法に若干手こずったので、画面慣れと解答方法慣れのどちらも行わずに受験すると、普段の過去問演習よりもスコアが落ちる可能性がありますね。
英語検定 従来型とS-CBT形式の体感的な違い
従来型とS-CBT形式の両方の受験経験があるので、それぞれの体感的な違いについてまとめてみます。
リスニングは聴きやすいが答えにくい
S-CBT形式では一人ひとりがヘッドホンを使ってリスニングが行えるので、音源の聞き取りやすさは素晴らしかったです。
ただやはり、解答がしにくいですね。
問題文の先読みがしにくい、画面の自動切り替わりが厄介。
形式に慣れてしまえば十分戦えますが、初回受験では普段よりもスコアが下がることを覚悟しておいた方が良さそうです。
ライティングはかなりやりやすい
自分はタイピング形式の受験を行いました(従来型同様に筆記でライティングを受験することもできます)。
英語のタイピングに慣れていないデメリットよりも、文章の切り貼りが簡単にできること、単語数をカウントして表示してくれていることがありがたかったです。
英検準一級合格までに行ったこと
大学受験用の長文読解問題集を解く
教材研究もかねて大学受験用の長文読解問題集を解きました。
The Rules の3までと長文ポラリスの2までを扱いました。
初見の演習というよりは、音読を繰り返したことによる体力ど読解スピードUPが試験本番に役立ちました。
二回目のS-CBT受験では長文で満点が取れていたので、上のワークをこなして音読を繰り返せばレベル的には十分だと思います。
原稿を見ながらリスニングを繰り返し聞く
英検準一級のリスニングが得点できない要因として、会話中に使われている表現を知らないことがあげられます。
これは音源を繰り返し聞くだけでは解決できないものです。
きちんと原稿を見て、知らない表現はひとつづつ調べる。
それを蓄積していけば大問1は突破できます。
大問3については問題演習を繰り返して形式に慣れることが重要に感じます。
自分はあまり準備ができなかったので大問3はそれほど得点できませんでしたが、いろいろな方の体験談を見ていると、大問3は練習さえすれば得点源にできるポイントであるようです。
ライティングは例文暗記をしようとしたが…
ライティングは市販ワークの例文暗記をする予定だったのですが。
こちらは準備不足でこなせず。
合格はできたもののライティングは正直足を引っ張っている結果でした。
エッセイ記述が11/16、要約問題が7/16。
どちらももう少し対策が必要でした。
まとめ
S-CBT形式で初めて受験をする際は不安な点が多いと思いますが、この記事が参考になれば幸いです。
実際に合格不合格を一度ずつ経験した身としては。
過去問で合格点を取ることは前提として、リスニングの画面切り替わりへの慣れ、紙媒体でないリーディングへの慣れが重要であるように感じました。