数列の解き方がわからない人へ|公式暗記では伸びない「分類思考」という勉強法
「数列の解き方がわからない」
「漸化式になると急に止まる」
「公式は覚えたのに点数が伸びない」
高校数学 数列において、こうした悩みは非常に多いです。
実は原因は、理解不足でも計算ミスでもありません。
“何をすればいいのか”を判断できていないこと。
これが、数列が解けない本当の理由です。
数列の公式を覚えても解けない理由

数列の勉強法としてよくあるのが、
- 等差数列の公式を暗記する
- 等比数列の和の公式を覚える
- 漸化式の解き方をパターンで整理する
という方法です。
もちろん公式は必要です。
しかしそれだけではなかなか点数が伸びないのも事実です。
なぜ公式の暗記だけでは点数が伸びないのか。
それは「どの公式を使う問題なのかを判定できていないから」です。
数列ではまず、
- これは等差数列か?
- 等比数列に帰着するか?
- 階差数列か?
- どのパターンの漸化式か?
といった「分類」が求められます。
公式は“武器”。
分類は“武器選択”。
武器を選べなければ、解き方を知っていても意味がありません。
数列のコツは「計算力」ではなく「分類力」
数列のコツは何か。
それは計算を速くすることではありません。
問題を正しい型に分類することです。
数列は、
与えられた問題を既知の構造に落とし込む科目
です。
- 差を取るべきか
- 比を取るべきか
- 分解をするべきか
- 特性方程式を立てるべきか
これらはすべて、
分類が終わったあとに決まる処理です。
解き方より先に、
型の判定がある。
これが数列の本質です。
数列の問題パターンは3種類しかない
数列の問題は一見多様に見えます。
しかし、入試で与えられる形式は次の3つに集約されます。
① 数列の値が並んでいる問題(数の並び・羅列型)
例:
1, 4, 7, 10, …
このタイプでは、
- 差を取る
- 比を取る
- 二階差を見る
- 規則性を見抜く
といった判定から始まります。
② 一般項が与えられる問題(一般項型)
例:
aₙ = 3n + 2
aₙ = 2ⁿ
aₙ = n² + n
このタイプでは、
- nの次数
- 指数型かどうか
- 分解できるか
を見ます。
「一般項の求め方」が問われる場合も、
本質はこの分類です。
③ 漸化式が与えられる問題(漸化式型)
例:
aₙ₊₁ = aₙ + 3
aₙ₊₁ = 2aₙ
aₙ₊₁ = 3aₙ + 2
漸化式の解き方で最も重要なのは、
いきなり解くことではなく、
- 差が求められるか
- 比が求められるか
- 特性方程式を使うべきか
- それ以外の特殊なパターン(その重ね合わせ)か
を分類することです。
漸化式が難しく感じるのは、
分類をせずに処理しようとするからです。
数列が苦手な人の勉強法の問題点

数列が苦手な人ほど、
- 公式を増やす
- パターンを暗記する
- 演習量を増やす
方向に進みます。
しかし必要なのは、
「これは何型か」と言語化する力。
- これは等差型
- これは等比型
- これは階差型
- これは一次線形漸化式型
と判断できて初めて、
数列の解き方が機能します。
本シリーズで扱う内容
このシリーズでは、
① 形式ごとの分類手順
- 数の並びからの見抜き方
- 一般項の分類方法
- 漸化式を見たらまず行うべきこと
を体系化します。
② 各数列の出題パターン整理
例えば等差数列において
- 数字の羅列型はどのような形か
- 一般項から等差数列と見抜くカギはどこか
- 等差数列の漸化式の形の特徴
単元別暗記ではなく、
出題形式との対応で整理します。
まとめ|数列の解き方は「分類」から始まる
数列が解けない原因は、
公式不足ではありません。
分類不足です。
数列の解き方の第一歩は、
問題を見た瞬間に型を判定すること
ここから始めましょう。
▶︎ 次の記事
- 数列の値が並んだ問題の見抜き方
- 一般項が与えられたときの解き方と分類
- 漸化式の解き方はまず分類から
~順次アップします~
ここから具体的なアルゴリズムに入ります。

