都立高校共通入試と日比谷高校入試の違い 数学編
こんにちは、林個別指導塾です。
今回は都立高校共通入試と日比谷高校入試の違い、特に数学の試験について説明をします。
都立高校共通入試で受験できる高校に行こうか日比谷高校にチャレンジしてみようか迷っている方は是非参考にしてください。
都立高校共通入試について
こちらで詳しく説明していますが、都立高校共通入試は大問ごとの出題傾向がかなり定まっています。
大問3の問2はこんな問題で~など毎年決まっているものが多めです。
61点、78点の壁を突破するためにやるべきことがかなり定まっていますね。
大問1の小問集合で46点。そのなかでも純粋な計算問題で30点。
この試験をクリアするためには「あまり難しすぎる問題演習をしない」ことが重要だったりもします。
そのコストをほかに割いたほうがトータルの点数が伸びるよね、という考え方です。
日比谷高校入試について
配点が100点。試験時間が50分。
というところまでは同じです。
大問構成は異なります。
大問1が小問集合。
大問2が関数とグラフ。
大問3が平面図形。
大問4が空間図形。
都立高校共通入試でいう大問2が抜けて番号がシフトした感じですね。
配点は各大問25点。
大問1が5問×5点。
作図も5点です。
大問2~4は小問3題。
問1が7点、問2(記述)が10点、問3が8点。
ただし2024年は大問4の問2が小問2題に分割されてそれぞれが5点でした。
大問1:計算問題が少ない。作図が難しい。
純粋な計算問題は2問だけ。
あとは確率・統計、関数の問題などから2問と、作図が1問です。
作図は都立高校共通入試と比べるとかなり難しいため、他の自主作成校の過去問等を含め練習がマストです。
大問2~大問4:1問当たりの配点が高い。記述がお決まりのもではない。
都立高校共通入試を受ける生徒によく言うことで、「大問5のラス問と大問1のこの計算問題が同じ配点だよ。難度によって配点が変わらないんだよ」というものがあります。
知っている人にとっては当たり前のことですが、難度が高いほど配点が高いと思っている生徒が意外と多いです。
それは違っていて、まずは会得しやすいものから61点、78点を取っていこう!というのが都立高校共通入試における基本的な姿勢なのですが……
日比谷高校は「難しい問題は配点も高い」です。
大問1と比べて難度の高いものが高配点で出題されます。
難しい問題をクリアすると他の人を大きく突き放せる、が日比谷高校の試験ですね。
記述問題がお決まりの形式ではない、ことも大きな特徴です。
普段から問題を解く際にしっかりと記述できているかどうかが重要です。
平均点について
受験者の平均点です。
2024年度が62.0、2023年度が51.4、2022年度が64.0。
ハイレベルな学校だからといって必ずしも100点近くを取る必要はありません。
でもこの6割を取ることが難しい…
どの問題が自分にとって解ける問題でどの問題がさけるべきものか。
そういった目を養うことも重要ですね。
大問ごとに問2より問3のほうが解きやすいなと(個人的には)感じるものもあったりするので、解く問題のジャッジが難しいですね。
受験までのおすすめの流れ
まずは都立高校共通入試の大問1、3~5でしっかり点数を取れるようにする。
ここで基礎の抜けがないことを確認しましょう。
次に日比谷高校の大問1の作図以外を解いてみる。
確率がスムーズに解けると素晴らしいですね。
作図はしっかり練習をしないとかなり厳しいと思います。
それから日比谷高校の大問2~4の問1を解いてみる。
難しい試験といえど、問1は解きたいですね。
ここで苦戦する場合はその単元をしっかりと復習しましょう。
都立高校共通入試よりも1レベル高い基礎をここで構築。
この時点で41点が取れることになります。
あとは作図を取れるようにする、大問ごとにトレーニングをする。
大問2は難しいとはいえ問2も問3も無理… とはなりにくいと思います。
この段階で「比」についてマスターできると点数が大幅にUPします。
グラフを図形で見ての比、平面図形や空間図形の比。ぜひ練習してください。
まとめ
日比谷高校の数学について都立高校共通入試との違いを見ていきました。
大問ごとの詳しい解説も後日書きますので、ぜひ読んで参考にしてください。