[算数] 1問間違えと満点の違い
こんにちは、林個別指導塾です。
算数の計算問題について。計算間違えをどの程度許容するかのお話です。
計算問題は入試に出る
中学受験を考えている生徒がまず突破するべきものが計算間違えをしないこと。
特殊算とか。平面図形のパターン演習とか。比とか。
難しい単元はたくさんありますがすべての土台が計算間違えをしないことです。
自分が受けたい中学校の過去問をチェックしてみると計算問題が意外とたくさん出ていることが分かります。
単純な計算問題があまり出題されないのは最上位の中学校くらいですね。
これは高校受験でも同様ですね。東京都の都立高校入試数学では30点分は基礎計算です。
日比谷高校の数学だとしても2問(10点)は純粋な計算問題が出題されます。
計算問題は1問間違えからアウト
計算はやり方があっていればOK。1問間違えならセーフ。
そういった妥協はやめましょう。
計算問題を妥協して進めてしまうと、結局終盤でまた計算問題をやり直さないといけなくなります。
序盤のうちから満点を取るまで練習。を行いましょう。
満点をコンスタントにとること
満点をコンスタントにとることはかなり難しいです。
これは問題の難度によらず難しいことです。
分数の計算だろうと三次方程式であろうと。
しかし。逆に言うと、満点をコンスタントにとる能力は問題が簡単なうちから、低学年のうちから身に付けることができる能力です。
小学生。中学1年生。可能であればこの段階で満点を取るトレーニングをしましょう。
満点を取るトレーニング
計算式を大きくきれいに書く。
適切な途中式を書く。
前者は自力でできるのように感じますが、可能であればだれかにチェックしてもらいながら修正することをお勧めします。
以前見ていた生徒で、数字と文字(xやy)、演算記号(+や×)の大きさ、間隔を整えることで計算の正答率が上がった方がいました。見ている側からすると明らかに直すべきポイントなのですが、生徒自身からすると全く意識したことのないポイントだったようです。
後者は適切な途中式を教われる環境を作るか、教科書などでよく点検するかですね。意外と高校生でも適切な途中式がかけていなかったりするので、可能であればチェックしてもらえる環境があると良いですね。
ここは指導者によって若干の流派もあると思うので、一定期間同じ方に同じ型を教わることをお勧めします。
ワークへの取り組み方もルールを決めておきましょう。
各ページの左上に。そのページで満点が取れた場合は〇を付けましょう。
〇が3つついたページはクリアです。
自習をする際に、先の予習だけでなく過去分でまだ〇が3つついていないページをクリアしましょう。
林個別指導塾ではクリア状況をより分かりやすくするためにスコアシートを使っています。
スコアシートでまだ〇が3つついていないものの復習。初見を済ませるための先の予習。
この配分に注意して授業を進めています。
満点慣れにかかる期間
個人差が大きいと思いますが、指導している体感では半年くらいが目安です。
意外と時間がかかります。
しかも満点慣れを意識して学習して、半年です。労力もかかります。
可能であれば早いタイミングから満点慣れを行ってください。
小学6年生、中学2年生の方は11月から頑張れば来年の5月には一定の成果があげられますね。
初めての定期試験。3年生初目の定期試験。
今なら良いスタートが切れます。
中学3年生。受験までもう半年ないんだけど…… という方も安心してください。
入試の計算問題は出題されるものが毎年ほぼ固定なので、今回は限られた問題を確実に解けるようにして、春休み以降に土台をしっかり作りましょう。
満点慣れの次の段階
満点がコンスタントにとれるようになったら。
次はスムーズに解くトレーニングです。
ここでまた最適な途中式の吟味が入ってきます。
どこまでを暗算にしてどこまでを途中式として書けば見直しがしやすいか。
ここまでできるようになれば計算問題で困ることはかなり減ります。
ここから数学の論理的な面、パターンとして覚えるべき面でのトレーニングが効果を持ち始めます。